連休中は

連休中は、学校の課題制作と少しの休養―読書や、友人に会ったり―である。デザインを思考していると、自分にとって興味のある建築家とそうでない建築家がはっきり見えてくるのが面白い。今は、アルヴァロ・シザだし、ギゴン/ゴヤーである。提出まであと1ヶ月、これからがしんどくなりそう。


最近観た展覧会
「細川護熙 『市井の山居』/ 茶室『亜美庵杜』設計:藤森照信」@メゾンエルメス
細川元首相の個展。普段メゾンエルメスで行われる展覧会とは異なる客層なのは、それはそうか。目当ては藤森照信の設計した茶室だった。レンゾ・ピアノによる特殊なガラス張りの空間にどのような茶室をつくるのか、が期待するところだったが、満足できる内容ではなかった。予算がなかったのか、時間が無かったのか、藤森さんが中途半端な(と感じてしまう)ことをされているのはショックであった。

最近読んだ本
岡田利規『わたしたちに許された特別な時間の終わり』:読み始めてしばらくオリジナルの戯曲の匂いが感じられず、これは面白い事になるんじゃないかと期待したが、途中からは戯曲読んでた時と大して変わらない印象。「わたしの場所の複数」の方が意欲的に感じられた。チェルフィッチュの台詞と身体の関係性を小説の中で表現していくことを試しているように思い、(読み進めにくいけど)かなり成功している印象。

わたしたちに許された特別な時間の終わり (新潮文庫)

わたしたちに許された特別な時間の終わり (新潮文庫)

高橋源一郎『あ・だ・る・と』:この作家の作品を読むのは、2,3年前に短篇を読んで以来で久しぶりだったが、なかなか激しい内容。その刺激的な内容も印象に残るは残るけど、一気に集約されるようなエピローグが素晴らしかった。このエピローグがあるとないとでは…

あ・だ・る・と (集英社文庫)

あ・だ・る・と (集英社文庫)