「ベルカ、吠えないのか?」読了

今日一日を振り返る。


「ベルカ、吠えないのか?」読み終える。読み終えて打ちのめされる。

ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)

ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)

あとがきで、「想像力の圧縮された爆弾」。創作意図をそう説明している。
僕にとって、それはかなり圧縮されていたようで、ダメージも大きい。
今、電話で友人とプロ野球について話していたので思い浮かんだ、それは全盛期の伊良部の直球のような(阿呆みたいな比喩だと分かってて書くが)文体でありストーリーだ。
サウンド・トラック」で強烈な印象を受けた古川の疾走感溢れる文体は継続されていて、しかし、「アラビアの夜の種族」の濃さを思い出しながら読んでいた。
本当に圧倒的だ、文章に酔いしれてしまう。最後に「おれ」が出てきたところで何か何か…
とりあえず読んでみてください。


ミケランジェロ・アントニオーニ「さすらい」を観る。
「欲望」とはだいぶ印象が違う。観た当時、ただただ凄い監督がいるなと思ったものだが、この作品はもっと地に足がついてる。社会と個人の関係性が、今観ても古さを感じさせない。

さすらい [DVD]

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大学時代の後輩のライブを観に行く。カルマセーキというバンドだ。
上記の二つを消化した後に行ったので、何だか眩しい。アクトも歌詞も眩し過ぎた。爆弾落とされて地中をふらふらと徘徊していたら、いきなり雲の上まで来てしまったような。
古川日出男と使ってる言葉が違いすぎて、素直に興味深かった。


情熱大陸ナガオカケンメイ観て、やっと着陸、着地。