銀座は金の鳴って落ちるところ

日曜まで東京滞在。

銀座は、本当に現在建築が濫立している。何度行ってもそう思う。どんよりとした雲行の中歩行者天国となっている中央通りを歩くと、何かが起きそうな気がする。
坂茂のニコラス・G・ハイエックセンターを初めて訪れる。約15億円て額も凄いが、エレベーターの演出は贅沢の至極だ。一階吹き抜けの空間は他のファッションビルには無い独特の存在感がある。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20070523/507846/


メゾンエルメスにて、N.S.ハーシャ展「レフトオーバーズ」を観る。
ご飯粒が葉っぱからこぼれているところ、隅っこでグシャってなってるところが面白い。
東京アートビートのガイドに、「食前の一様性が一つ一つ異なる跡と化している」と説明されているように、分かりやすい作品だったのだが、
作品観ながら、本気でインド料理の話をしているおばさんがいて唖然。銀座だから許そう。
日本のレストランのメニューの見本に着想を得たみたいだが、これに良かれ悪かれ興味を持つ芸術家は多いな。ヴィム・ヴェンダースも「東京画」で取り上げている。

東京画 デジタルニューマスター版 [DVD]

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ギャラリー小柳にて、コスタリカの作家フェデリコ・エレーロの個展。
4月に開館した十和田市美術館にも作品が展示されているようだが、ショックだった。伊東存の奔放さ・自由度の高さと類似すると言えばそうかもしれないが(二人ともワタリウムで個展をしているし)、軽い。


バウハウス展@東京藝術大学大学美術館へ。雨の上野公演はなかなか気持ち良い。
凄く勉強になる、と言いたくなるほどバウハウスの活動の全貌が紹介されている貴重な展覧会。時間がなくてあまり観れなかったが、舞台映像などかなりお宝映像ではなかろうか、ぶっ飛んでた。
バウハウス知名度か、チラシの影響か来客数が予想以上に多い。
ホームページ観てて、ブロガー特別観賞会というイベントに面白いと思ったのだが、最近こういうイベントが多いらしい。東京だけか?ぼくが知らないだけで大阪でもやってるのか??
演劇などこの宣伝手法を使うのはどうだろうか?難しいかな。
http://www.bauhaus-dessau.jp/index.html


田園都市線に乗って、古川日出男短編「川、川、川、草書で」を読む。僕は神奈川→東京だったが、何か凄いタイミングで、読み進めるのに没頭していた。

ユリイカ2006年8月号 特集=古川日出男 雑種の文学

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