屋上があれば

夏の夜も割と涼めそうなものなのに…読書してるだけで暑い。
「パーク アンド ラブホテル」』 を観る@第七藝術劇場
佳作だが、何か物足りない。3人の訪問者を3つのストーリーとしてほぼ完全に切っているところか…
次に引っ越す時は、屋上が欲しい。アトリエ・ワンが名前のまんま屋上の家を設計してた気がするが、都市こそ屋上が最も機能するはず。
ちなみにメキシコシティのルイス・バラガン自邸の屋上。分かりにくいですが、空以外見せない設計になっています。
 



ARTZONEで『チャールズ・イームズ 「100 images × 100 words 偉大なるデザイナーのメッセージ」』。
モノの形や色、時間をイームズの視点で切り取った写真が多く、僕は東アジアの写真が印象に残っている。面白い企画だが、展示方法に若干疑問。100 wordsをもっと上手く見せる方法はないものか。
1階の映像は音量が小さくて聞き取れないし、字幕もない。東京では、100 wordsの本を配布していたそうで、何か羨ましい。


京都芸術センターでは、
「passage3 境界を横断するアート」展
ロイック・ストラーニ 「神様の味」
「わざゼミ」展
passage3は、フィリピンの作家の作品が展示されている。写真と刺繍(?)と映像。壁際にクッションを積み重ねていく映像は興味深い。積み重ねて、倒れたらまた積み直す、をただ黙々とやってる。
先週末に公演のあった作品の一つが映像で流されていた。ダンサーが日本のコンテンポラリーダンサーにはあり得なさそうな異様な動きを見せていた、観客の間を強引に割って行ってた。
神様の味は、作品を観客の手で裏返すという動作が面白い。映像は僕には謎だ。
わざゼミ展は、芸センにこのような学ぶ場があって作品を展示する場を提供する、それ自体が良いな、と思う。




京都みなみ会館にて、白井剛のダンス公演『 「ノクタルーカと灯虫の冒険」』を観る。
楽しみにしていたのだが…
白井剛のダンスを観るのは3回目である。「アパートメントハウス 1776」と「恋する虜」。今回の公演は、同じソロダンスである前者との共通点が多い。
前回はジョンケージの音であり弦楽団の演奏との対峙、今回は映画館という場と。
「アパートメント…」では、自由度の高いダンスに気持ち良く肩透かしをくらったような経験だった。これは秋に東京で再度公演があるようなので、是非観たいと思っている。
しかしながら、今回は失敗としか思えない。入口付近から前までライターを使って踊っていたところは面白いし綺麗だったが、多くはどこかぎこちなさを感じずにはいられない。
映画館の舞台としての制限等いろいろ原因はあるだろうが、終わり方もあれではお粗末過ぎる。
うーん…


ということで、今日の一枚。深夜にお勧めです。

ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード

ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード