入学式は終わったのだ

入学式など実に7年ぶりで、その時の記憶は…式の内容自体はほとんど無いな。式後の歓迎会くらいだろうか、何にせよ7年ぶりである。世界同時不況のトピックはすべての人の挨拶から出てくるのは時代を表わしている、ガイダンスにも新型インフルエンザやマリファナの問題とか。しかし、「大変な時代に入社されました」は分かるけど、「大変な時代に入学されました」はよく分からない。校歌斉唱にびっくり、卒業した大学に校歌などあったのだろうか。入学ということで学生証が配付された、証である。とりあえず、職業欄には正式に「学生」と書けることになる。だから何だと言う話だが、これはこの社会では結構重要だったりする。住所は未だ時間がかかりそうだ。授業は明日から。


最近読んだ本
絵のない絵本』:自転車の移動中に岡崎市で買ったもの。100頁前後すぐ読めるボリュームで手軽だからこの本にしたのだが、内容的にも小旅行中の読み物に適していると感じた。月が語りかけてくる世界中の物語は、主人公と一緒に様々な想像を喚起させらながら旅立たせてくれる。タイトルと合致した内容、コンセプトが素晴らしい。僕が言うまでもなく、名著と呼ばれるものはやはり読む価値がある。そして、去年発刊された装丁がなかなか良い。

絵のない絵本 (新潮文庫)

絵のない絵本 (新潮文庫)

80年代地下文化論』:東京での生活が落ち着いてから一気に読み通した。一昨年に僕はこの本を読むより先に『ノイズ文化論』を読むことを選んだのだ。その理由は、『ノイズ文化論』が出版されたばかりだったことと、「80年代」という言葉に親近感が湧かなかったことがあったように思う。80年代て僕の幼児期なのだから。しかししかし、宮沢さん独自としか言いようのない視点で80年代の東京の文化を、日本で初めてオープンしたクラブを中心に置いて俯瞰している。いや、俯瞰じゃないな、体当たりしてる。これは読むべき本だ。うーん、もう一度「ノイズ文化論」も読み返したくなるが、今は我慢しよう。兎にも角にも、東京に住み始めたからには宮沢さんの授業にもぐらない手はない。ということで、メールを送ってみたのだ。

東京大学「80年代地下文化論」講義 (白夜ライブラリー002)

東京大学「80年代地下文化論」講義 (白夜ライブラリー002)