大阪市はイルミネーション好き

dadawo2009-01-28

最近観た建築:京阪電車なにわ橋駅
出入り口が安藤忠雄による設計。安藤忠雄がLEDを全面的に使っているのに違和感。もはや何者と思いつつも、湾曲した円弧状の壁全面に内蔵されたLEDによる光の演出には舌を巻く。出入り時共に、利用者は不思議な感覚を喚起させられるんじゃないかな。それにしても、大阪市はイルミネーション大好き。橋本さんの意向で、水都大阪2009で更に街がイルミネートされるのだろうが、そこまで金を費やしてイルミネートして、一体何を目指すって言うんだ、大阪市
  
改札口のある地下2階は好印象。木材が壁面に多用され、天井の高さがもたらす広々とした感覚。ここは大阪ではないみたい。Wikiで調べてたら、これは中之島線各駅に共通しているそうだ、素敵。しかし、僕は中之島線を利用する機会が全くない…

なにわ橋駅の地下1階にはアートエリアB1があり、25日から始まったパラモデルの展覧会と「コンテンポラリーダンスin中之島」を観る。パラモデルは昨夏の京都での展覧会より面白いのでは、僕は好みではないんだけど。駅、それも地下鉄の構内っていうのは彼らの作品に合っているように思う、都市に寄生してる感じで。ダンス・パフォーマンスは、何より観客数に驚いた。100人以上いただろうか…駅構内というアクセス等の条件の良さは大きいのかもしれない、無料だったし。しかし、内容は相当に悲しいもので、あれでコラボレーションなんて宣伝文句はあかんよと言いたくなる。唯一きたまりはなかなか面白く、序盤笑ってしまった。関西のコンテンポラリーダンス・シーンは大丈夫なのだろうか、と心配になるよ。いや、僕に心配をされる筋合いも全くないだろうけど。関西にわざわざ観に戻りたい演劇(維新派、地点、マレビトの会etc…)はあっても、ダンスはちょっと思い浮かばない。


最近観た映画
ライフ・イズ・ミラクル」:この作品も素晴らしいよ、エミール・クストリッツァボスニア紛争という扱うのが難しいテーマを、「黒猫白猫」的な独特の作風でラブ・ストーリーに仕立てている。複雑過ぎて凄過ぎてどう評価して良いのかよく分からない。本当は全く笑えない紛争に関するエピソードを、他のどの監督があんな大胆に破天荒に映画作品に消化できるだろう。

ライフ・イズ・ミラクル [DVD]

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軽蔑」:この映画で描かれたマラパルテ邸が他のどの写真よりも美しいと本で読んだが、確かに美しくて、ゴダールのこの建築の捉え方だけでも観る価値があるってのは言い過ぎ、か。かなり意図的に用いられている音楽も挑戦的に感じられて良かったし、ストーリーも佳作です。
軽蔑《デジタルニューマスター版》 [DVD]

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