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金曜の夜、走る。約1時間、約15キロ。先々週よりも2分半早いペース。この日はジョンスぺ。

Acme

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週末観た展覧会
青春のロシア・アヴァンギャルドサントリーミュージアム[天保山]
展示作品数が少なくびっくり。何よりロシア・アヴァンギャルドというタイトルなのに絵画だけで良いのだろうか(映画が二つあるが)。
マレーヴィチはどうなのだろう、あまり良さを感じられなかった。ピロスマニは面白い。ロトチェンコ観れるだろうと思ってただけに残念。


アジアとヨーロッパの肖像国立国際美術館
歴史を追っていく展示内容。文化的交流が全くなかった時の異文化圏への異形の眼差しは相当面白い。胴体に眼があるなんて、もう妖怪じゃないか。
聞いたことだけから想像して西欧で描かれた日本の絵があったが、その異様さは凄い。当時の絵画というメディアの重要性を感じられる。写真がない時代、聞くか絵を見るくらいしかないのだ。
しかしながら、現代に近付くにつれて内容は凡庸になっていった。現代はもはやアイデンティティの問題になっており、数多くの収蔵品がある中で何故あれらの作品を展示したのかという説得力はなかった。


最近読み終えた本
「セルフビルド」:石山さんならではなポスト資本主義への回答の一つと考える。建築だけに留まってないところが石山さんらしくて面白い。磯崎新藤森照信等の建築も紹介されているが、素人の(といっては失礼だが、建築家ではないということ)セルフビルドと比べてやはり違う。セルフビルドすること自体の意義は大きいが、空間はやはり大事であると感じさせられる。


「建築の新しさ、都市の未来」:Y-GSAの公開講座「横浜建築都市学」がの内容が収録されている。どのセッションも大変興味深いが、中でも印象に残っているのは上野千鶴子妹島和世内藤廣、岡部明子か。上野千鶴子の言葉は新鮮だし、妹島さんの独特な説得力には納得してしまう。内藤さんの熱さは相変わらずだし、岡部さんの紹介するライプチヒの都市計画は勉強になる。何よりこの本の良いのは、公開講座横浜市民の聴講が前提としてある)なので非常に簡単な言葉で説明されているところ。これは非常に大事なことだ。

建築の新しさ、都市の未来 (建築文化シナジー)

建築の新しさ、都市の未来 (建築文化シナジー)


どちらの本も、今後建築がどうあるべきかがいろんな視点から語られている。