連夜の鍋

dadawo2008-12-14

気づけば台所に、こんなにビールの缶が溜まっていた。節約の目的もあり、外で飲まずに友人を我が家に呼んで鍋、鍋、鍋。3回催して予算は4000円以内、素晴らしいな。下手な居酒屋で飲むより話も弾むし、雰囲気が良い。この冬は家鍋だ。


最近観た映画
ブロークン・フラワーズ」:初期の作風に戻った印象を与えるとamazonの商品説明にあるように、あの一貫して淡々としたストーリー、独特なカメラーワークや音楽は確かにジム・ジャームッシュの初期の作品群を彷彿させるも、ジョン・ルーリートム・ウェイツジョー・ストラマーではなく、 ビル・マーレイが主演というのが僕にはどうも…。「パーマネント・バケーション」等には上記の要素+溢れんばかりの若々しさがあった。円熟の境に入ったと言えばそうだが、80年代を思うと物足りなさを感じてしまう。

ブロークンフラワーズ [DVD]

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私の秘密の花」:アルモドバル映画の中でも一番中途半端な作品だった。「神経衰弱〜」、「アタメ」、「キカ」等のカルト的な作風は息を潜めているし、「オール・アバウト・マイ・マザー」のような秀逸さもない。制作年からもまさにこれらの間に位置していて、良く言えば「オール・アバウト〜」の土台となった作品だろうか。

私の秘密の花 [DVD]

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「アイデン&ティティ 」:今まで観ていなかったのが悔しいくらい面白い。ストーリーは至ってシンプル。若さや馬鹿さや臭さが溢れんばかりにつまっている。みうらじゅん×田口トモロヲ×宮藤官九郎だもんな、さすが!音楽を大友良英等が担当しているのもこだわりを感じるし、エンドロールで流れるライク・ア・ローリング・ストーンは今まで聴いた中でも一番かっこ良い瞬間だった。麻生久美子演じる彼女の部屋の掛けられた写真がめちゃ良かった(絵画も)、部屋であの人物像を上手く表していた。あれは、誰の作品だろう。

アイデン & ティティ [DVD]

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最近読んだ本
「阿片」:フリオ・コルタサルは青年時代にこの作品に衝撃を受けたようだが、僕には散文的過ぎて全然読み取れない。目も見張る文もあるのだが…時代的な問題もあるだろう、僕が詩を読まないという問題もあるかもしれない。ジャン・コクトーは好きなのだが。

阿片―或る解毒治療の日記 (角川文庫)

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