droogも中津もクリエイティブ

dadawo2008-12-23


「touch droog」展を観に行く@PANTALOON
オランダ発のデザイン・ムーブメント、droog designのエキシビジョン。残りわずかになった今年と来年が日本オランダ年で、その一環のイベント。家具デザインをまとまった形で観るのは久しぶりだ、2年前のインゴ・マウラー以来かな。オランダのデザイナーによるエキシビジョンはヤン・ヤンセンの個展を3,4年前に観て以来だ。どちらも印象的で記憶に残っているのだが、今回の展覧会はやや小規模であるものの劣らず興味深い、照明関連が特に。とてもコンセプチュアル、そのデザインに触れる人達に新鮮な感覚を与えてくれる。個人的にはブランコと本棚が印象に残っている。ブランコは作り込まれていない、アイディア剥き出しなところが。本棚は、壁から離して裏側を部屋のオブジェのように見せるアイディアに万歳。綺麗に見せられた表側より裏側の方が味があって面白いのである。僕は本棚の裏側をむき出しにしている、各本のサイズによって飛び出してたり、引っ込んでたりするのが面白いのだ。
それにしても、このPANTALOON付近は非常に面白い。何で中津と思っていたが、かなりのクリエイティブタウンだ。ガス管の隙間や出っ張りを当然といった感じで柄杓やたわし掛けに利用していたり、最低限リフォームされた剥き出しの水道管だったり。標準化された生活で失いかけている感覚がこの街には残っている。
   


最近観た映画
モーターサイクル・ダイアリーズ

2度目の鑑賞だが、やはりグッド・ロードムービーである。旅に出たい気持ちを駆り立ててくれるだけでなく、南米社会の貧困に関する問題やハンセン病が起こした偏見の問題をガエル・ガルシア演じるゲバラを通して知ることができる。いろいろと勇気を与えてくれる。何度でも観直したい映画の一つ。
バルパライソのアセンソールにもう一度乗りたいし、アンデスの山中をまた歩きたい。んー、旅に出たい。再来年には必ず南米に行く。
    

ふと、遠藤周作ハンセン病を題材に小説を書いてたのを思い出した。遠藤周作の作品の中でも良いものの一つに入る。

わたしが棄てた女 (講談社文庫)

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