今年も終わりが近づいてきた
12月になると周囲の動向が何故か気になるもので、連絡を取ったり会って飲んだりしている。元気な人も、踏ん張りどころな人もいる。お互い頑張ろうと言って笑顔で別れる。今年もあと10日だ。来年に向けて気を緩めつつも引き締めていく。
知人の展覧会を観に行く。
高橋涼子 個展「REAL WORLD」@studio J
先週の演劇計画のアフタートークで、アルトーを語る中でシュールレアリスムに関しても触れられていたのだが、髪で造られた作品群を観ているとそのトークのことを思い出した。と、一見コンセプトが明快な作風のようなのだが…ちょっと違う、か。コテコテでなくもっと雑多な要素を含有している、か。重くない。ギャラリーのニュートラルな空間だとちょっと魅力が伝わり切らないと感じる。前に京都の古民家でされてた時の方が展示空間としては良かった。インスタレーションによる表現が観たい、と思う。
最近観た映画等
●維新派「カンカラ」
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DVDではなく是非舞台で観たかったなあ、とつくづく思わせる作品。DVDで観たものも生で観たものも含めて、維新派の作品の中でも強い感銘を受けた作品。nostalgiaが「芸術性と娯楽性を兼ね備えた…」として評価されたようだが、この作品も同様の評価が与えられたことだろう。各シーンの表情が大分違うけれど、一つの大きな道(物語)がはっきり示されているところがnostalgiaとの共通点か。まだ日が明るい時間に開演し、日が暮れ夜となっていくにつれてカンカラの世界に心地良く連れ込まれていく。ブランコのシーンは美し過ぎる。
●「父と暮せば」:久しぶりに黒木和雄監督の映画を観たが、いやー良い。おそらく原作に余計な手は加えず忠実に映画作品として表現していると思うのだが、戯曲作品を題材にこんなに奥深い映画をつくってるのはこの監督しか思い浮かばない。そして、宮沢りえと原田芳雄の演技が本当に素晴らしかった。監督の戦争に対する思いを考えながらの100分間の貴重な鑑賞。それにしても二人分の料理なのに人参を山盛りに切ってたなあ、と一緒に観ていた友人の感想。
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●「風の唄を聴け」:黒木和雄監督や巻上公一までキャストとして参加しているのにびっくりし何回か観ようとトライしたものの、どうもこの手の作品は寝てしまう。こんなに寝たのは「書を捨てよ町へ出よう」以来だ。
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