聴く音楽

東京に来てからの約一ヶ月間、二つの家を7:3くらいの割合で行き来しているのだが、それぞれの家で聴く音楽が自然と異なるのが面白い。一方ではアルゼンチン音響派とかPARAとかROVOとかONJOとかレディオヘッドとか。他方ではビートルズストーンズロバート・ジョンソンボブ・マーリー…各々のiTunesで聴かせてもらってるから違うのは当たり前だろうけど、それにしても違うし、一方の家で聴く音楽を他方の家で聴きたいとは全然思わない。どちらもありふれた間取りの1Kの部屋だけど、住む人によって空間の雰囲気が全然変わってくることを実感している。家具だけじゃなくて、その部屋にある本とかキッチンの様子とか匂いとかトータルで。数少ない共通項がジャズになるのは、まあ、そうなのか。
アジアの居住文化研究と題する講演を聴きに行っていた。主にチベットに関する話だったが、風土と建築の関係の重要性、外から来たヨソ者にヨソ者だから何ができるか、といった内容をとても興味深く聴いていた。経済的な余裕があればコンクリート建築が望まれていることは驚き、何処も大差はないのだろう。


最近読んだ本
西沢大良 1994‐2004』:そこまで印象に残らない。螺旋階段と、1.5階を設けて天井高を上げるのが好きだな、と。施主の持つ家具に合わせた色彩計画をしているが、それが巻末のエッセイに書かれている多種多様な立体が存在する現代に対する解決策だとするとちょっと違う、安易な気がする。

西沢大良 1994‐2004

西沢大良 1994‐2004