塗装工事完了

3日ほど家を不在にしていたら、家の塗装工事が終了していて工事用の足場が全て撤去されていた。これで再び静かな日々が送れると安堵。気分良く8月を始められるのである。

その3日間、春の引越し以来にまとめて建築を観たのだが、印象に残っている建築をいくつか。
群馬音楽センター:初めてレーモンド建築を観る。とても運良くホール内を見学させてもらうことができた。この建築の魅力は断然内部で、外観やエントランスは正直イマイチなのである。ホールを見ると見ないでは全く印象が異なるものになっただろう。ずっとその場にいたくなるような素敵なホールだった。何やら、映画「ノルウェイの森」の撮影が近々ここで行われるらしい。ホールは小説に出てこないと思うけどー…映画どうなんだろな。
  

軽井沢の新スタジオ:これもレーモンド作品。訪れた時、ちょうど雨が止み霧に包まれていて、この建築を一層魅力的なものにしていた。贅沢すぎる夏限定のスタジオである。

軽井沢の山荘:吉村順三の代表作。この建築の今は未だ語ることのできない魅力は何であるのか、これからしっかりと勉強したいのである。

小山敬三美術館:村野藤吾の後期の作品。大地に根差す村野藤吾の作家性が顕著に出ていて、地形に沿って展示空間までも床が斜面になっている。二つの展示空間の間にある中庭は、いつまでも眺めていたくなるような魅力がある。
  

平岡篤頼文庫:今年竣工した内藤廣の作品。内藤廣の小規模建築を観れる貴重な機会に興奮してしまった。別荘に併設の小さな書庫。どうってことはない建築なのであり、そこがこの建築の魅力と考える。さすが新築、中に入ると木材の香りに満ちていた。数年後の姿をまた観たいなと思う。
  
この建築と出会わなければ、平岡篤頼の存在を知ることもなかっただろうということで、著作集を購入させていただいた。

赤い罌粟の花

赤い罌粟の花