街の繋がり

あっという間に10月も終わり。いろいろ計画的に進めていかないと、瞬く間に学生期間が終わってしまいそうだ。
先週は神田付近と武蔵小金井へ。今週は展覧会観に初台に、明後日は中野→西巣鴨→六本木。自転車の1時間走行が全く苦にならない。平坦な道が多いのと、メトロが好きになれないんだろうな、安いけど。後は、自転車だと街と街の繋がりが感じられるのが面白い。メトロで移動しているとモグラみたいで、隣の街がすごい疎遠に感じたりして、関係性が全然分からないのだ。東京を知るためにもしばらくは自転車で移動だ。
そんなわけで自転車でウロウロしていると、何かと救急車に出くわす、東京。1日2度など普通で、そんなに事故が多いのだろうか。自分も気をつけねば。


最近観た展覧会
「コープ・ヒンメルブラウ:回帰する未来」展@NTTインターコミュニケーション・センター:《アストロバルーン 1969 リヴィジテッド――フィードバック・スペース》は、これが建築設計事務所の作品であること、作品に付されたコメントから、これを建築と捉えているところに驚くばかりである。《ブレイン・シティ・ラボ》は、これが都市計画に実践できるかどうかはともかく、面白い。メディアアートにおいて類似の作品はありそうだが、建築−都市というフィールドでつくられているのが面白い。

ヴェルナー・パントン 展東京オペラシティ アートギャラリー:会場を出る頃には、ヴィヴィッドな色彩空間に疲れ果ててしまった。デザインの工業化、という表現が正しいか分からないが、そういう思想で取り組んでいる、序盤に展示されていたチェアは面白かったが、対象が空間全体に広がっていくと、きつい。建築というより、ファッションの方が距離的に近い。


最近読んだ本
『都市のドラマトゥルギー』:読み終えるのに相当な時間がかかってしまったが、その時間に値する内容だった。吉見俊哉以前の都市論を概観し、そのどれにも当てはまらない独自の方法で、明治→大正→昭和に至る盛り場の変遷とその内容の違いを、とても丁寧に指摘している。表層に止まらない都市を見つめる姿勢が、作者が演劇に関わっていたことに起因することに共感を覚えるし、この本の魅力となっている。定期的に読み直したい一冊。

都市のドラマトゥルギー (河出文庫)

都市のドラマトゥルギー (河出文庫)