街道をこぐ

dadawo2008-11-30

司馬遼太郎記念館を訪れる。歩いていくのはさすがに厳しかったので、自転車をこいで約一時間強。上本町まで下り、鶴橋⇒今里と街道を進む。景色の変化の甚だしさには改めて驚くばかりである。写真は東成区の住宅街の中にぽつんと置かれていた自動販売機。この簡素さ、いつでも持って行かれてしまいそうである。屋根が何たって最高だし、背景のトタンとの関係性も素晴らしい。夜はここに人が並ぶのだろうか。
で、記念館であるが、本で観ていたものの、あの地下階から立ち上がっている本棚にはびっくりしてしまう。棚に収められた本を眺めながら、もっともっと本を読みたいと気持ちが高ぶる。イベントがあったせいもあるが、お客さんが多かったのは嬉しい。カフェの雰囲気も良い。安藤忠雄建築の中でもお気に入りの一つである。自宅の書斎を観察すると照明の多さに如何かと思うが、電球が低い位置に設定されているのに共感。書斎から眺められていたであろう紅葉が美しい。また訪れたいと思う場所である。たまにここに来て、「二十一世紀に生きる君たちへ」を読みたい。
  


最近観た映画
●「77BOADRUM」:猛烈に感動してしまった。とにもかくにも観るべし、である。PCで予告編を観ての想像なんて一瞬で裏切られてしまう。その場に立ち合っていたらなおのことだろう。日本でも是非いつかやってほしい。

映画を観ながら日本ならどこでやるのが良いか考えていたが、CAtが参加しているプロジェクトMURAYAMAでのライブを想像するとドキドキする。祈りの場こそ、このライブに相応しいのではという予測。

CULTIVATE(カルティベイト)

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それにしても57th drummerがAndrew W.K.だなんて、あいつは本当にパーティ野郎だ。
●「レイクサイドマーダーケース」:東野圭吾青山真治という組合せに驚きを感じてしまう作品。どうしてしまってたんだろう、青山真治。この監督の良さが実感できてたのは本当に序盤だけで、ストーリが展開されていくにつれてどの監督がやっても同じと言っても言い過ぎでないような東野圭吾の世界。この作品の批評をいくつか読んだが、ヒトに対しても社会に対しても真摯さが足りないという厳しいコメントは否定はできない。この初娯楽作品の反省が、「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」以降に活かされていったのだと考えたい。
レイクサイド マーダーケース [DVD]

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