仕事はまだあるようだ

会社の人から質問メールを受信。未だ有給消化中なので、出来る限りのサポートはしたい。
友人が熱を出してしまい、先週末に予定していた荷物の搬出は今週末に延期。こればかりは仕方無く、早く元気になることを祈るばかり。今更ながら、僕のこれから3,4ヶ月間の生活は、友人達の協力無しには有り得ないことを実感している。彼らがいなければ、僕は本当に立ち行かなくなってしまう、本当にありがたい。チャリ旅中に快く宿を提供してくれたり、旅用にチャリを貸してくれる友人・知人にも感謝だ。将来恩返しせねば。


演劇計画2008のプログラム、白井剛演出作品『blueLion』を観に行った。
とても詩的な舞台。作品観てから3日経っているが、その印象が強く残っている。白井剛自身は踊らずにコレオグラファーに徹している点が何より興味深い。10分の休憩を挟んだ2時間強の作品。舞台美術(数台のベンチと10〜20個の積み木のような木片が、砂の敷かれた地面の上に置かれている)とパフォーマー(ダンサー・ミュージシャン)の衣装共にモノトーンで統一されている抽象的な舞台。背景に時折流れる映像は檻に入れられた動物の表情だったり無機質なビル街だったり。
前半のラストが個人的にとても印象的だった。寺田みさこが全身青の衣装(この時だけ)をまとって独舞。背面には前述の2種類の映像が同時に流され、舞台上には映像の中の無表情で意気地無しの都市を表現しているかのように、白い木片とベンチが立て置かれている。その無秩序なビル街で踊る架空の巨大動物ブルーライオンシュールレアリスムの絵画のような美しいシーン(いや、シュールレアリスムでもないか)。ラストの、寺田みさこと鈴木ユキオが舞台中央で同じ振付を踊っていた唯一のシーンも、白井剛の振付の特異性を実感できる記憶に残る時間だった。これまでの自身の経験が活きているのだろう、ミュージシャン達の舞台上でのパフォーマンスも、ダンサーとの絡みもとても成功していたと思う。今、もう一度、アルディッティ弦楽四重奏団との共演を観たいと思う。2年前くらいに観た時は、あまり良さが分からなかった(寧ろ不満だった)が、今なら凄く楽しめそう。

3月には東京で公演されるみたいなので、関東の方には是非とも観てほしい。この、フェスティバル/トーキョーのプログラムは…どれも観に行きたい。特に飴屋放水の演出。マレビトの会は関西で最後に観る。


最近読んだ本
物質試行49―鈴木了二作品集1973-2007」:写真家の作品集といった印象。建築物を紹介する通常の作品集とは異なる。建築以外の作品も並列で紹介されている点、全てモノクロ写真で、且つとても平面的である点。建築物の空間よりも、その空間を構成する素材そのものの質感や、その形態にカメラの焦点が合わせられている。タイトル通り、すごく物質感(という言葉は多分無いけど)のある作品集。ただ、やはり各作品の全容は解かりにくい感があったので、実物を観てみたい。

物質試行49―鈴木了二作品集1973-2007

物質試行49―鈴木了二作品集1973-2007


最近観た映画
「サーチ&デストロイ」:スコセッシが製作総指揮ということで期待して観る。かなり馬鹿で面白くはあるが、今の個人的な状況・気分からかそこまで楽しめず。悪くはないけど、再び観ようとは思えず。

サーチ&デストロイ [DVD]

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