読書の秋のようだ

読書以外にやりたい事はいっぱいあるのに、ついつい本を読んでしまう。面白いんだものと言いたいが、もう少しスケジューリングする必要がある。
7歳年下の女の子に、会社員を辞めて再び学生をやっていることが理解できないと言われる。どう説明したものか、納得してもらえる明確な返答はできなかった。ゴールとスタートの設定の違いなのだろう、とは思う。そりゃ今は未だ分からないよ、と言えば簡単だが、しっかり説明したいものだ。言葉に出して整理したい気持ちもある。


最近観た舞台
『旅とあいつとお姫さま』@座高円寺:上演時間約60分の作品だが、密度の濃い作品に仕上がっている。子どもを対象にした作品であっても、クオリティが高さが年齢の壁を破るのは原作であるアンデルセンの作品と同様だろう。役者、演出、美術、音楽、どれをとっても良質で、これで3,000円は安い。


最近読んだ本
ユリイカ2009年6月号 特集=レム・コールハース 行動のアーキテクト』:浅田彰コールハース論というのが建築誌ではないユリイカならではと思うし、内容も興味深い。瀧口範子五十嵐太郎の対談の中で、「錯乱のニューヨーク」ん関して、五十嵐が学生時代に読んだ時の印象を「哲学的な言説を引用する難渋なポストモダンの建築論とは違って、凄く読みやすかったことに感銘を受けました。センテンスが短くて、畳みかけるように、刺激的なテーゼが展開していく。文章の切れが良く、飽きさせない。」と語っている箇所を読んだと時、「構造の力」と強くリンクした。だから、浅田彰だったのだろう。藤村龍至の寄稿以外はなかなか興味深く読める内容。

ユリイカ2009年6月号 特集=レム・コールハース 行動のアーキテクト

ユリイカ2009年6月号 特集=レム・コールハース 行動のアーキテクト

『そっと建築をおいてみると』:乾さんのこの本で綴っていることは、時々「?」となる時もあるが、大筋で共感できる。1日あれば読み終えられる本だが、手許に置いておいて時々パラパラめくりたくなる本である。僕の中では要注目の建築家。藤村龍至の寄稿以外はとても興味深く読める内容。

乾久美子 - そっと建築をおいてみると (現代建築家コンセプト・シリーズ 3)

乾久美子 - そっと建築をおいてみると (現代建築家コンセプト・シリーズ 3)

『終の住処』:近所のブックオフで650円で既に売っていたので購入。磯崎憲一郎を読むのは初めてだが、期待ほどではなかった。僕の好きな作家の一人である保坂和志が、「百一行目がだめなら百行全部がだめになるほどのテンションを持った小説」と言うほどの質の高さは感じられなかった。この保坂さんの評価と、著者がガルシア・マルケス好きという情報から、マルケス『大佐に手紙は来ない』が頭に思い浮んだのだが、あそこまでのテンションは持ち合わせていない。期待を高く持ち過ぎたのかもしれない。

終の住処

終の住処

ル・コルビュジエ―建築家の仕事』:こんな本があるのか、とバイト中に読了。対象年齢がよく分からなかったが、面白いのではなかろうか。ロンシャンの特異さが改めて分かる。

ル・コルビュジエ―建築家の仕事

ル・コルビュジエ―建築家の仕事

  • 作者: フランシーヌブッシェ,ミッシェルコーアン,ミッシェルラビ,Francine Bouchet,Michel Raby,Michel Cohen,小野塚昭三郎
  • 出版社/メーカー: すえもりブックス
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 単行本
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