自転車でウロウロ

心地よい天気が続くので、何かと自転車で動く。遠いと思ってた場所が案外近かったり、電車では感じられない街と街の繋がりとか、いろいろと発見は多い。良い季節になってきた。
日曜、黒田育世古川日出男のアーティストトークを聞きに青山ブックセンターへ。スピーディで濃密なトークはもちろん面白いのに加えて、とても観たかった舞台作品『ブ、ブルー』のダイジェスト映像だけでなく、黒田育世による5分程度のパフォーマンスまで。至近距離でのパフォーマンスは表情などの細部の動きまで観れる近さで、黒田育世のダンサーとしての凄さを再認識。『ブ、ブルー』観れなかったのは本当に悔しいと思う映像だった。充実過ぎる2時間。
会場に入る前、消毒液を手につけずにいたらスタッフに呼びとめられ、半強制で消毒。冬は恐ろしい状況になりそうな気がする。


最近観た建築
直方体の森(中村正義の美術館):自転車にて訪れる。篠原一男が設計した住宅が、現在は小さな美術館として使われている。住宅の中が観れるのは貴重な機会と思ってだろう、多くの建築関係者が来ているようで(僕もその一人であるし)、見学態度の悪い人たちもいるようである。見学前に、いくつかの注意事項の説明を受ける。運営する方々の苦労を思う。エントランスの正方形に切り取られたトップライト、奥の部屋に続く細い廊下、白い直方体の外観等、一つ一つのピースは抽象度が高いのだけど、実際にその空間に身を置くと包まれるような温かさを感じる。今まで篠原一男に対して抱いていた印象とは大分異なる建築だった。また、春に訪れたい。


最近読んだ本
『建築史的モンダイ』:藤森さんの著作は、建築作品に劣らず面白い。建築史家と建築家双方の視点、経験を持つ藤森さんでしか書けない内容ばかりで、何かと勉強になる。

建築史的モンダイ (ちくま新書)

建築史的モンダイ (ちくま新書)