何かとレンタル

気づいたら、もう10月も後半、早すぎる。バイト、学校、勉強、読書であっという間に日々が過ぎていく。音楽はよく聞いている。SMALL MUSICで借りてばかり。人生で一番多様に聞いているかな。


最近観たもの

展覧会
「ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置展 "with records"」 @GALLERY 45-8:ENSEMBLES 09展は基本的にワンコイン(¥500)制だったと思うが、この展示は嬉しい無料。サックス・ソロとは思えないノイズの流れるレコードの盤面には、グラフィティ・アートのようなデザインの切り絵が刻まれている。プレイヤーの針のあり得ない動き、デザインされたレコードが回っている様子は、聴覚だけでなく視覚も刺激される。10枚近くあるレコードから鑑賞者が流すレコードを選ぶわけだが、それが視覚的判断なのが面白い。ジャケ買い観たいな感じが良い。けど、大友良英が再生、操作、コントロールし録音したCDを聞かないとこの展覧会は完成しないのだろうな。会期中にまた訪れたい。このギャラリーや周辺のこじんまりした感じがすごく良い。


舞台
モロトフカクテル』@座高円寺:この作品が、同年代によってつくられていることに対してどういう態度で鑑賞したら良いのか距離感を抱かずにはいられない。学生運動と言えば、個人的に思い出すのは京都大学の学生がやっていた石垣カフェである。外から見ていても、あれは見事だなーと思った。道路からも見える場所で、呑気そうにも見える感じでカフェをやっている、とても現代的な態度。チェルフィッチュの『三月の5日間』も思い出すな、ああいう態度に共感を覚えるのだよな。集客数は凄いし、悪くない作品なのに残る違和感。

『山羊ボー走』@セッションハウス:知人が出演していた作品、近藤良平の振付作品を観たことが無かったので、足を運ぶ。久しぶりに楽しでしょ、と言わんばかりのコンテンポラリーダンスを観た。絶妙なバランスで構成されているように感じ、観る人を飽きさせないのだけど、個人的に身体表現に求めるものではないことを思う。


映画
『リミッツ・オブ・コントロール』:待望と言えるジム・ジャームッシュの新作。「ブロークン・フラワーズ」の延長線上にある作風で、ジャームッシュ独特のユーモアのセンスに感心するし笑ってしまうのだけれど、寝てもしまうなー。ガエル・ガルシアが出てくる前の5分〜10分くらい寝ていた。何でそこで起きたか、ガエルの登場シーンの街の風景が美し過ぎた。肯定できるくどさが溢れた作品。あと、ラストの辺りの車内から撮られたシーンは美しかったな。


この間、観たかったのに、時間とか経済とかの原因で観れなかったものがいっぱいあり過ぎる。東京のすごいところ。